私はお尻の異変に気付かぬふりをしていた。
お尻にできたぽっこりとした出来物、そう、イボ痔。
それは日に日に順調に成長してゆく。これ以上無理!とまで成長したイボ痔を抱えて私は肛門病院へ!
手術、入院を経て私は2週間ぶりに出社した。
あまりの痛さによちよち歩き、ドーナツクッションを抱え。バレバレである。
もうこんな思いは二度としたくない。私はくっと唇を噛みしめ誓ったのである。
もう痔にはならないと。

肛門病院の先生によると、原因は便秘にあったようだ。
私は便秘なの?ときょとんとする私に、噛むように先生は教えてくれる。
1週間に1度の排便は遅すぎますよ。快便な人は毎日出るものなのですと。
もちろん私は叫んだ。毎日?!
知らなかった。そういえば友人と今日はうんち出た?なんて話さない。
人の排便事情なんて知らないのである。

そうしてやっと危機感を抱いた私は慌てて便秘について調べだしたのである。
まずは一にも二にも水分なのだそうだ。
一日2リットル以上が理想らしい。それは食材に含まれる水分も含めてということなのだが…。
私は会社でほとんど水を飲んでいなかったことを思い出す。そういえば1日に500ミリリットル半分飲めば良いほうだった。一度に取りすぎるとすぐにおしっことして出てしまう為、こまめに取り続けるほうが良いらしい。便に十分な水分がいきわたることにより、柔らかい便を排出することができるのだそうだ。

腹筋の筋力低下も便秘におおいに関係があるらしい。
これか。この私のぽっこりお腹のことなのだろうか。当てはまるものばかりである。
おへその下あたりの腹筋は便を押し出す時に使う筋力なのだそうだ。
私が今でも唯一続いている腹筋運動は、仰向けになり、両膝を広げて立て、頭を少し持ち上げる。
おへそのほうを見て耐えるのみ。このおへそのほうを見るを私はテレビを見るに変換してテレビを見ながら腹筋運動をすることにした。続けていると腹筋がぷるぷると震えて結構効いているのがわかる。
余裕のある時はそのまま右に左にひねりつつ腹筋を行う。そうすると腸を刺激しお通じも良くなる。
もう友人に「そのお腹やばいよ」とは言わせない。

そして私の便秘に何よりも貢献したのは「もずく酢」。
もずくに含まれる食物繊維が腸の働きを助けてくれ、酢は炭酸ガスを発生させ腸を刺激し便を出やすくさせるのだとか。
毎日朝、もずく酢を取ることにより私の場合は次の日には必ず便を催すように。
もちろんもずく酢だけに頼るのではなく、食物繊維を意識した食事を積極的に取るようにした。

これで私は毎日とは言わなくとも2日に1度は排便するという快便生活を手に入れることに成功したのだ。
お医者さんが毎日排便とさらっと言ってのけた時にはまるで信じられなかったが、人間知識を得ることでどうにかなるものである。